水草や熱帯魚についての育成ブログ。水草の育て方やアクアリウム用品、自分の水槽などを紹介します。

立ち上げ時に失敗しないろ過サイクル

アクアリウムで考えられる「ろ過」の仕組み

熱帯魚水槽の立ち上げ時には、とても重要なろ過についての説明です。
ろ過には「物理ろ過」「生物ろ過」「化学ろ過」があります。
一番大切でややこしいのが、この「生物ろ過」になります。
正直、「生物ろ過サイクル」を最初から全部理解することは難しいと思いますので、徐々に覚えていき水質に重要なことを実感していけば十分です。

「物理ろ過」とは

「物理ろ過」とは、魚やエビのフン、切れたり枯れた水草、餌の残りカスなどの有機物を物理的にウールマットやスポンジなど目の粗いもので引っ掛けて除去するものが物理ろ過です。
セラミック製のリング状のろ過材も物理ろ過・生物ろ過としても優秀です。

エーハイム 2217専用 粗目フィルターパッド

物理ろ過だけでは、水槽の水に溶け出している物質をろ過することができませんが、生物ろ過の効率をあげる目的で必要になってきます。外部フィルターや上部フィルターの濾過槽に入れ物理的に濾し取ったり、外部フィルターの吸水ストレーナーにはめて、物理ろ過する場合もあります。

「化学ろ過」とは

「化学ろ過」とは、水槽内の物質や水の黄ばみなどの物質を吸着して一時的に除去する方法です。活性炭、ゼオライトなどが代表的です。ろ過とはいえ、継続的には効果ができないものがほとんどなので、頻繁に交換して使うことを想定して使用します。
流木のアクによる水の黄ばみ、重金属の吸着、水の匂いなどを吸着しますが、ゼオライトはアンモニアも吸着する効果があります。交換の必要はありますが、化学ろ過と併用して使用する方もいますし、基本的には生物ろ過による水質の安定を狙うアクアリストがほとんどなので、長期的な目的では使わない方も多いでが、水槽立ち上げの吸着ろ材として使用したりします。

「生物ろ過」とは

「生物ろ過」とは魚の残り餌、魚のフンや水草の枯れたゴミが有害な物質に代わり、水の中に溶け込んでしまっている有害物質をバクテリアなどの細菌類を使って水を浄化するろ過システムです。
アクアリウムにおいては、この「生物ろ過」と「水換え」によって水槽の長期維持を目指していきます。熱帯魚には餌が必要ですが、その残り餌がどうしても水槽内に残留してしまいますし、魚のするフンが猛毒な「アンモニア」となります。

その「アンモニア」をろ過フィルターのバクテリアの一種である「ニトロソモナス」がによって、少し毒性のある「亜硝酸」に変換します。さらにバクテリアの一種である「ニトロバクター」により毒性の弱い「硝酸塩」に変換させますが、「硝酸塩」は分解はされず水槽の中に留まり続け、一部水草の栄養となりますが、苔の原因にもなってしまうため、水換えで水槽の中から物理的に排除する必要があります。

アンモニア、亜硝酸は可能な限り0に近づけて、硝酸塩を低濃度で維持することを目指します。

これらの数値は、すべて試験薬などでどのくらいの状態なのかも確認ができますので、水槽内が今どのような状態なのかを調べることもできます。

生物ろ材には、リング状、ボール状、ペレット状のものが挙げられます。

エーハイム サブストラットプロ(ボール状)

さまざまなろ過材が発売されてますが、まずは目詰まりを起こしにくい、リング状のろ材で物理ろ過も兼ねて使用する方が、安全といえます。

ろ過サイクルの基本のお話しでしたが、さまざまな種類のろ過フィルターを使って地道にバクテリアを大事に育て水質をいかにコントロール出来るかが、アクアリストの腕の見せ所です。水槽サイズ、魚の数など状況を見極めながら色々なろ過方法を試してみてください。